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いじめについて

こんにちは。

今日は子供のいじめについてお話をしてみようと思います。

「いじめ」加害者にも被害者にもなりたくない、なってほしくないですね。私もそう思っている親の一人です。私には4人の子供がいます。一人は社会人、その下は大学生、中学生、小学生を持っています。子供は4人4様、性格は様々です。先生から褒められる子も先生から呼び出される子も何もなかった子もいます。まだ途中の子もいますからそちらはこれから何が起きるのかわかりません。

さて「いじめ」ってどんなことから始まるのでしょうか?

実は本当に些細な事から始まります。

例えば、足が遅いとかスポーツができない、人と容姿が少し違って目立つ、小さい、大きい、言葉の発音が違う、シャンプーの香りが強い、いつも同じ服を着ている、スポーツが上手い、頭がいい、可愛い、おとなしい…上げていくときりがなく、どれも普通にあることです。そしてそれは良いことでも悪いことでもありえることです。

子供の性格は様々です。気の強い子もいればおとなしく無口な子も居ます。それは当然なんです。みんな育った環境が違うわけですから。親の言うこともまちまちですし、同じな訳がありませんよね。

ただ、子供達にはそれがわからないんです。子供に質問すると「わかっている。」と答える子がほとんどだと思います。でもそれはそのことを根本から理解しているということではありません。幼い子においては、むしろ全く理解していないに等しいかもしれません。

「誰々ちゃんが持ってるから私もそれが欲しい。」「持ってないから一緒に遊べない。」など幼い子供さんがよく言います。持ってる子とは遊べるけど持ってない子とは遊べない。残酷なことです。違うことをしてみんなで遊べばみんなで遊べますが、幼い子供にはそれを誰かが助言してあげなければわかりません。保育園や幼稚園に行って集団生活を学ぶことはそういう利点があります。兄弟間でのやりとりがある子供さんは、あわせなければならないことを必然的に覚えていきますが、一人っ子の子供さんは家庭内においてそれを自ら学ぶ環境がないので家庭内ではなかなか覚えることは難しいと思います。勿論親が教えていることですが、ただ親は子供と同じではないので子供同士のそれを教えるのはとても難しいことです。子供同士の中で少しずつ覚えて時に親が助言をしながら教えていくことがベターなことだと思いますが、環境的にできないご家庭もあるかもしれません。

少し話がそれてしまいましたが、「いじめ」は、この「みんな違う価値観」の中で起こることが考えられます。ほんの一言言ったこと、ほんのちょっと間違ったこと、ほんのちょっと人より劣ったこと、ほんのちょっと人より秀でてしまったこと…たったそれだけのことなのにそれが集団の中で広がって行くのです。そして孤立してしまう。これが「いじめ」の始まりです。対象になってしまった子供は逃げ場がなくなってしまいます。でも不思議なことに何故かそれを親に言えない子供が多いんです。一番の理由は「親に心配をかけたくない。」次いで多いのが「いじめられていると思われたくない。」そして「親に話ができない。」などです。

最近変だなとか、ちょっと様子がおかしいなとか、お友達と遊びにいかないな、学校の話にお友達の名前が出てこないな、部屋にこもっているな、携帯触らなくなったな…そんな些細な変化を感じたら、まずはよく観察してください。話しかけられるようならいきなり真意に迫るのではなく日常会話をしてみたり…。私は当時会社勤めではありましたが、「今日、さぼって○○行かない?」と言ってよく連れ出していました。外に出ていつもと違う環境の中で日頃食べないようなものを食べたり、思いっきり遊んだりしていると話がきけたりしました。それが良い!と言っているのではなく、ほんの一例と思ってください。

対象になっている時は心を開ける場所、自分を理解してくれる相手が一番大切だと思います。「ここにいていいんだ。」「いじめられていても自分を大切にしてくれる場所(人)がいるんだ。」と思えるだけでも心の救いになれます。解決策は状況によって違うのでまずはそれを与えてあげてください。

加害者になっている場合、これは正直なかなかわかりづらいものです。親として、自分の子供がまさか、信じられない、そんなことをしているとは思えない。当然のことです。親にとって子供は、命よりも大切な存在で、可愛くて可愛くて仕方ない存在なのですから。

でも、もし、それに気付いてしまったら見て見ぬふりは絶対にしてはいけません。先ずはしっかり愛情をもって叱りましょう。そして理由をききましょう。それが解決を早めるための第一歩です。自分の子供は可愛い、でも被害者も一人の同じ子供です。その子の状況や気持ちを考えなければなりません。同じ未来のある子供なのですから。そうすることが自分の子供の為でもあります。良いこと、悪いことの分別やこれからの長い人生の中で出会うこと、命の尊さや人とのコミュニケーションなど、まだまだ未熟な子供なのですから、責任をもって教えてあげてください。将来、子供が自分の足でちゃんと立って自分の力で生きていける、社会のルールに従って歩いていける、一人前の大人になるために。それが親に課せられた責任であると思います。

「いじめ」、私達、親に出来ること、あると思います。未来のある子供たちだから、みんなで大切に育てたいと思います。なくならない、でも、気付くことが出来れば、今そこで起きていることなら一つそれを減らすことはできる、そう思います。


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